東洋医学
8月 21st, 2008 by nomuraseikotuin
東洋医学の特徴
東洋医学の特徴は、患者さん自身の自覚症状(主訴)を重視しながら個人差を重視し、治療そのものは症状のみではなく体全体の調和を図る事にあります。東洋医学治療として代表的なものは、生薬や鍼灸、漢方、薬膳などがあります。
東洋医学の考え方
東洋医学の考え方として、陰陽説と五行説があります。
陰陽説
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陰陽説はすべての物は2つに分ける事ができるという考え方です。『陰陽』では、明るいところが『陽』、暗いところが『陰』でよく動くものが『陽』、動かないものが『陰』とされています。これは、どちらが悪いというわけではありません。両方あるから物は存在するのです。 右の図を見て下さい。この図は対極の図といわれ白いところが陽、黒いところが陰といわれています。良く見てもらうと白(陽)の中に黒(陰)い所があり、黒(陰)の中に白(陽)があります。これは陰中に陽があり、陽中に陰があるということを表しています。 人間の体で言えば、表面が陽で内部が陰になります。 |
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五行学説
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五行説は、この世界にあるものすべての物を、『木』『火』『土』『金』『水』の要素に当てはめ、それぞれが助け合い、抑制しあって存在するという法則です。 五行説を体に当てはめると、五臓六腑という言葉になり、五蔵とは『肝・心・脾・肺・腎』、六腑とは『胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦』となります。 |
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東洋医学的な病気の原因
東洋医学が考えられた時にはまだウイルスや細菌などはわかりませんでした。その為、病気の原因を身体の中のものと体の外のものに分けました。体の中のものとして『氣・血・津液』が多い(実)状態と少ない(虚)の状態で病気になり、体の外のものとして『六淫(風・寒・暑・湿・燥・火)』が入ってくると病気になると考えました。
氣
氣は『先天の氣』と『後天の氣』に分けられ、先天の氣は生まれた時に母親から授かった氣です。後天の氣は生まれてから食べた物や空気を吸って得られたエネルギーのことです。この後天の氣が先天の氣を補いながら氣の不足が出ないようにしています。
氣のおもな働き
①五臓六腑を働かせる
②身体を温める
③免疫力
氣の病気
気が少なくなると『気虚』と呼ばれ、倦怠感、無力感、短気(息切れ)等が起こります。
気の動きが滞ると、『気滞』と呼ばれ、憂鬱な感じやのどに玉が詰まった感じ等が起こります。
氣が異常に上昇すると『気逆』と呼ばれ、不眠症やめまい、頭痛、イライラ感等が起こります。
血
血は、今現在の血と考え方にはあまり違いがありません。今の血液成分に血液中の栄養を含め『血』としています。
血のおもな働き
①滋養作用
②栄養作用
血の病気
血が不足すると『血虚』と呼ばれ、めまいや動悸、顔色の悪い状態等が起こります。
血の流れが滞ると『瘀血』と呼ばれ、生理痛や生理不順、不妊症等婦人科系の疾患が多く起こります。
津液
津液は、身体の中の血以外の液体でリンパ液・涙・尿・汗などです。
津液の働き
①汗によって皮膚表面を潤します。
②関節の中の動きを滑らかにします。
津液の病気
津液の不足は肌の乾燥、唇の乾燥・声がかれる・のどが渇くなどの症状が起こります。
津液の流れが悪くなると『水毒(水滞)』と呼ばれ、重だるさやむくみ、めまいなどの症状が起こります。
中医学では、この状態を『痰飲(たんいん)』と呼びます。
五臓六腑
五臓とは『肝・心・脾・肺・腎』、六腑とは『胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦』です。
それぞれの五臓六腑についての説明します。
肝
肝の異常は目に出やすく、めまいや目の充血ドライアイなども肝の症状です。
また、イライラ感が強く出る方が多いです。
心
心の異常は精神状態に狂いが出てしまいます。
脾
脾は栄養に関する重要な臓器です。
脾の異常は水分代謝の異常や消化機能障害を起こしてしまいます。
肺
肺は空氣を取り入れ、全身に運ぶ役割をします。
肺の異常は、咳やくしゃみなどの症状が出やすいといわれています。
腎
腎は『先天の氣』、生まれた時にお母さんからもらったエネルギーを蓄えるところです。
腎の異常は、耳や腰にでやすいといわれています。
東洋医学と西洋医学の違いは?
西洋医学では、感染症や様々な痛みに対して様々な検査を行い、他の疾患との鑑別をして病名を決定した後治療方針をたてます。病原菌などが解ると抗生物質を用いて細菌を攻撃しますが、組織の抵抗力までも弱らせるので、再発を繰り返したり、慢性化させたりすることが多いのも事実です。
東洋医学では、病名と関係なく、身体の環境を考え病気と人の抵抗力・体質などをかけあわせて現れた特定の共通した証を決めて、体全体の抵抗力を強めます。また、脈診(東洋医学的診断方法)により経絡の異常を診て、鍼や灸などを行いますが、これは自律神経の機能を調整して血液循環が良くなり新陳代謝が旺盛になるために、抵抗力を増強し、再発が起こり難いのです。
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